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小林よしのり
2023.7.13 09:31日々の出来事

りゅうちぇる自殺は重大な問題である。

りゅうちぇるが自殺した件は重大問題なのだが、
ほとんどの人には分からないのだろう。

今朝の玉川徹のコメントは的が外れている。
SNSで誹謗中傷が凄いからというのは真実から
逸れている。

真の原因は、性差の問題がまだ誰にも理解されて
いないからであり、理解されていないから勘違い
して誹謗中傷になってしまうのだ。
「多様性」という言葉だけでは、性差のグラデーション
の実相への理解が進まない。

「男と女の間には暗くて深い溝がある」と野坂昭如が
歌っていたが、それならば現在の男尊女卑・エセ保守
のままの感性で良かっただろう。

LGBT法案で大反対していたエセ保守ども(百田や
有本のような超単細胞や、竹田のような差別主義者ら)
には、りゅうちぇるの問題は、ちんぷんかんぷんで、
関心すらないだろう。

LGBTは時代が進歩したから出てきた問題ではなく、
昔々からずっとあったのだけれど、隠蔽されてきた
真実に過ぎない。

男と女の間には、暗くて深い溝などない。
グラデーションで繋がっていて、先天的でありながら、
生まれてからもグラデが移行しうる後天性もあるのが
科学的真実だろう。

わしの『恋愛論 完』(光文社)は、そういう時代の
移行期に描かれた作品として、象徴的に美輪明宏との
過去の対談漫画を掲載した。
美輪明宏は実に先見的だった。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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